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今回はカタツムリ・ナメクジが好きな小学校高学年〜大人の方におすすめの本を5冊ご紹介します。
まだ読んだことのない本があったらぜひチェックしてみてください♪
カタツムリ好きにおすすめの本5選
『カタツムリ ハンドブック』
- 写真:武田晋一
- 解説:西 浩孝
- 出版社:文一総合出版
- 発売:2015年
扱いやすいコンパクトなサイズ感が良い感じ。
小さいのに全国の主要なカタツムリ・ナメクジ・ヤマタニシ166種を網羅しています。
情報を整理してギュッと詰め込んだ無駄の無さがもう、たまらない。
図鑑が好きな人には刺さる本です。
私はカタツムリ・ナメクジの種類を同定したい時はまず『カタツムリ ハンドブック』を見て検討をつけ、それから確信を得るために他の本を見たりネットで検索してます。
よく調べてる内に『カタツムリ ハンドブック』には載っていない近縁種だと分かったこともあります。
日本にはカタツムリが約800種いると言われているのでさすがにこれだけで種は同定できないですが、科は確実に分かります。
調べる最初のとっかかりとしてとても重宝しています。
- この本はこんな人におすすめです。
- ◎陸貝の種を見分けるポイントを知りたい
- ◎見分けるための専門用語について知りたい
- ◎全国の変わったご当地限定カタツムリを見たい
『カタツムリ・ナメクジの愛し方』
- 著:脇 司
- 出版社:ベレ出版
- 発売:2020年
全国116種のカタツムリ・ナメクジ・ヤマタニシが紹介されています。
掲載されている種の数は『カタツムリ ハンドブック』よりも少ないですが、116種のうち40種以上は『カタツムリ ハンドブック』には載っていない種です。
日本の主要な陸貝については見開き2ページが使われている種もあり、写真も充実してしていて同定に役立ちます。
著者の脇 司先生は寄生虫学者で陸貝コレクターでもあり、掲載されている陸貝の写真は恐らく全て脇先生自身が陸貝を発見した際に撮ったものです。
種の解説は形式ばったものではなく、脇 司先生の実感の込もった言葉で綴られていて読みやすいです。
『カタツムリ ハンドブック』とともに重宝している一冊です。
また『カタツムリ ハンドブック』は2015年発行の本ですが、この『カタツムリ・ナメクジの愛し方』は2020年発行の本です。
そのため近年になって生息域を拡大させている外来種のマダラコウラナメクジが載っていたり、より新しい情報を知ることができると思います。
あとイラストレーターのべつやくれいさんの漫画が途中に挟まれていて、この本を読む中での箸休め的な存在で良い味出してます。
- この本はこんな人におすすめです。
- ◎日本の主要な陸貝を詳しく知りたい
- ◎カタツムリの標本の作り方を知りたい
- ◎陸貝の寄生虫について知りたい
『カタツムリの謎』
- 著:野島 智司
- 出版社:誠文堂新光社
- 発売:2015年
この本は図鑑ではなく、主にカタツムリの生態について書かれた本です。
全ページカラーでイラストや写真が豊富で読みやすいです。
文章も難しくなく、文字は大きめでふりがなが振ってあるので小学校高学年から大人まで幅広く楽しめると思います。
カタツムリの「時間感覚」やカタツムリの天敵の「右利きのヘビ」など内容ももちろん興味深いものが多いですが、私はこの本の諸所に掲載されているカタツムリのイラストが本当に好きで、そこがこの本の一番気に入っているところです。
イラストが本当にかわいいのでカタツムリ好きさんにはぜひ見てほしい。
イラストだけでなく、写真も「花の中で花粉を食べているカタツムリ」など何ともかわいいものが多く掲載されています。
著者・野島智司先生のカタツムリ愛を感じます。
- この本はこんな人におすすめです。
- ◎カタツムリの感覚について知りたい
- ◎石灰岩地に特産するカタツムリを知りたい
- ◎カタツムリの天敵について知りたい
- ◎「世界一美しいカタツムリ」を見たい
- ◎カタツムリの殻が汚れない理由を知りたい
『カタツムリ 陸の貝の不思議にせまる』
- 著:中山れいこ
- 監修:中井克樹
- イラスト:アトリエモレリ
- 出版社:くろしお出版
- 発売:2011年
日本に生息するカタツムリ・ナメクジ・ヤマタニシが約70種紹介されています。
「よくわかる生物多様性」というシリーズの中の一冊なので、カタツムリの種の多様性や外来種・絶滅危惧種などについて特に詳しく紹介されています。
今回紹介する中では唯一のA4サイズの本です。
全ページカラーで中の文字は大きくページデザインは賑やかな雰囲気。
小学生から大人まで楽しく読める本だと思います。
発売が2011年と少し古い本なのでどうかな〜と買うのを躊躇していて最近やっと買いましたが、カタツムリ・ナメクジの生態について他のカタツムリ本には載っていない情報が多くあり、買って良かったです。
この本の特色は、種の紹介から生態の紹介までほぼ全て写真ではなく絵で紹介されているという点です。
絵は著者であり博物画家・中山れいこ先生の主宰する団体「アトリエモレリ」の皆さんで描かれています。
どれも写実的で美しい絵なんですが、リアルなだけでなく、さりげなくカタツムリの瞳にキラッと光が入っていたりして可愛いんです。
カタツムリへの愛情を感じる良い絵ばかり。
最近はAIも進化して誰でも簡単に絵が作れるようになってきたけど、人が描く絵ってやっぱり素晴らしいなぁと思いました。
絵が引き立つようなシンプルなページデザインだったらもっと良かった。
- この本はこんな人におすすめです。
- ◎図鑑のリアルな絵が好き
- ◎カタツムリの絶滅危惧種を知りたい
- ◎カタツムリの生態を知りたい
- ◎生息域ごとの色柄の特徴を知りたい
- ◎沖縄の多様な固有種を知りたい
『考えるナメクジ』
- 著:松尾亮太
- 出版社:さくら舎
- 発売:2020年
文系の私には一部難しく感じました。
ページはほとんどモノクロで、中学生〜大人向けの本だと思います。
ですが決して読む人を選ぶ本というわけではなく、万人向けに噛み砕かれた文章と豊富に入った図で大半の部分は読みやすいです。
文章だけでは理解しづらい実験の内容も図のおかげで頭に入ってきます。
実験結果を説明するためのナメクジのイラストがコミカルでかわいい。
嫌な出来事をちゃんと学習して、ナメクジなりに推理したり迷ったり・・・。
この本を読むとナメクジの賢さに驚き、そして愛着が湧いてくるはずです。
- この本はこんな人におすすめです
- ◎ナメクジの記憶について知りたい
- ◎ナメクジの学習能力について知りたい
- ◎ナメクジの暗闇を探す力について知りたい
おすすめ本の紹介は以上です。
イラストや写真の良さに注目しがちで、ちょっと偏った紹介になってしまったかもしれませんね。
この他にもカタツムリ・ナメクジの本はたくさんありますが、それぞれに良さがあると思います。