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オカチョウジガイ類|腹足綱 柄眼目 アフリカマイマイ科

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公園の土の中に居たオカチョウジガイ

1月下旬。公園の土を適当に取ってきたら紛れ込んでいた小さなオカチョウジガイ。(もしくはホソオカチョウジガイ?)

土の中の浅いところに居るみたいですね。

まだ子どもで、体長5mm程です。1cm程に成長するらしいです。

寿命は1年くらいあるらしいです。

 

最初に見つけたこのオカチョウジガイをダンゴムシが入っている飼育ケースに一緒に入れてみたところ、1週間くらいは元気に生きていたのですが、飼育ケースの環境を一新したタイミングで死んでしまいました・・・。

 

1匹目の死からしばらく経った4月下旬。

また、公園でオカチョウジガイを見つけたので拾ってきました。

今度は陸貝専用ケースで飼っていたのですが、オカチョウジガイは1匹だけしか居ないのに卵を産みました。

オカチョウジガイの卵が孵化した

カタツムリは雌雄同体のため、同じ種類をもう1匹見つけてきて一緒にしておけば精子交換することによって2匹とも受胎・産卵できます。

このオカチョウジガイが1匹のままで卵を産めたのは、恐らく野生下で精子交換を済ませていて精子を体内に保持しているからだと思います。

カタツムリは他個体の精子を一年ほど保持できます。

また、大変稀ですが精子交換の機会が一度も無くても自分の中の精子と卵子を掛け合わせて産卵することはあるらしいです。

この場合所謂「単為生殖」ですが、子は親と全く同じ遺伝子にはなる訳では無くクローンでは無いらしいです。

 

動きがスローで他個体と出会う確率の低い陸貝だから、せっかく他個体と出会っても同性同士で交尾できなかったのではもったいない。

そのため雌雄同体であることは理に適ってますね。

 

それにしても何という可愛い赤ちゃんでしょうか。

まだ殻が二段しか無くて先は帽子のように丸っこいです。

クリスマスのベルをしょっているようにも見えます。

 

こんなに弱々しく小さな赤ちゃんなので、きっと野生下ではカタツムリが大人になれる確率はとても低いことでしょう。

親のオカチョウジガイはどんどん卵を作っては産んでいるらしく、後からこの映像の赤ちゃんたち以外に次々に卵を見つけました。

現在、合計で20個以上の卵を発見しました。

こんなに産んでいたとは気づかなかったので、大人カタツムリたちのいるケースで既に孵化した赤ちゃんも発見しました。

親オカチョウジガイの殻から透けた卵を見るに、体内で一度に作れる卵はせいぜい7〜8個ほどでしょう。

この2ヶ月で少なくとも3回は出産しています。

でも卵をこんなに頑張ってたくさん産んでるってことは、そろそろ親は寿命なのでしょうか。

 

オカチョウジガイの赤ちゃん、生後10日に

生後10日にもなると、だんだん殻が尖ってきてカタツムリらしさが出てきます。

殻の巻き数ははっきりと三段になりました。

初めは体長1mmにも満たないほどの小ささだったのが、もう体長は2mmほどに。

大分視認性が上がり、廃棄餌に混ざって間違えて捨ててしまうなどの心配も無くなりました。

今にも消えてしまいそうな感じが無くなってきて生き物感が出てきたので安心です。

 

生後1ヶ月、もう卵を持っている

なんと、生後約1ヶ月でもう卵を持っています。

まだ体が小さいので、卵を1〜2個しか作れないようです。

カタツムリ赤ちゃんのケースが賑やかになってきました。

 

オカチョウジガイは肉食性強い?

オカチョウジガイたちがフリーズドライのホタテに群がっている様子です。

近くにニンジン、トマト、シメジを置いているのにみんなでホタテに一直線です。

テトラミン(魚介ベースの熱帯魚の餌)も好評です。

オカチョウジガイは肉食性の強い雑食性という印象です。

他の種類のカタツムリほどニンジンを好みません。

 

 

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