本ページにはプロモーションが含まれます。
このオナジマイマイ、何かがおかしい。
6月上旬、白色モルタルの壁にくっついているのを見つけて拾ってきました。
その時、既にオナジマイマイを飼っていたので、似ているしオナジマイマイかなと思って飼っていました。
でも観察しているとなんかオナジマイマイとは違う。
なんかおかしい・・・と不審に思い始めました。
似てるんですが、体のバランスが少し違います。
君の名は。
種を判別するには殻の形態を見る必要があります。
このカタツムリはウスカワマイマイです。
ウスカワマイマイの特徴は「臍孔がほぼ閉じていること」と「殻口が太いこと」と「大人になっても殻口がそり返っていないこと」です。
他にウスカワマイマイの特徴としてはその名の通り殻が薄いことと、外套膜(殻の内側)の模様が透けて斑ら模様が見える傾向があるようです。殻自体に模様はありません。
黒いウスカワマイマイ
その後、黒いウスカワマイマイも見つけました。
これは明らかにオナジマイマイとは違うので分かりやすいですね。
螺鈿細工のような光沢がありとても美しい殻です。
黒い顔もかわいいです。
この個体は雨の中、歩道の真ん中に居たのを拾ってきました。
小さな生き物が歩道のような危ない場所を一生懸命歩いているのを見るととても心配になります。
ウスカワマイマイは落ち着きがないです。
ウスカワマイマイ写真集
5日くらいケースの底にもぐってからケースの底で産卵していました。
ウスカワマイマイの産卵、赤ちゃん誕生
50個くらい産みました。
柔らかそうにも見えますが、拾う時に卵同士が擦れ合うとシャリシャリ音がするので表面は硬い質感であることが分かります。
2週間も経つと卵の殻が分厚くなったのか白くなりました。
産卵から15日〜16日でみんな生まれました。
殻を食べながら生まれてきます。
生まれて初めての食事は自分の殻のようです。
誕生から2日目まではあまり動かず大人しかったですが、3日目にケースを開けてみると赤ちゃんが蓋の裏にたくさん張り付いていてびっくりしました。
いきなり活発になりました。
蓋の付近に居られると潰しそうで怖いので何とかならないもんかと考え中です。
まだ殻がすごく薄いので、殻に閉じこもっても目が透けて見えているのがかわいいですね。
今後も観察していきます。
\ カタツムリを知る /
【参考記事】
日本自然保護協会オフィシャルサイト『【自然しらべ2004】調査マニュアル』
https://www.nacsj.or.jp/shirabe/2004/07/1800/
エコ・ワークス