ダンゴムシ情報

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ナメクジは意外とかわいい、という主張|閲覧注意・写真あり

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私は家でナメクジを飼育しているアラサー女です。

カタツムリも飼っています。

どっちもお世話の仕方はほぼ同じだし似ている生き物ではあるんですが、ナメクジならではの魅力もたくさんあるんですよね〜。

どちらもかわいくて優劣つけ難いです。

でも世間ではカタツムリに比べてナメクジの評価が低すぎますよね。

  • ◎世間の評価
  • 大谷翔平>一般人>>>カタツムリ>>>ナメクジ

なので、今回はナメクジさんの地位向上のためにナメクジのかわいいところを10個ご紹介します。

 

知られざるナメクジのかわいいところ10選

丸く太くなって休む

ナメクジといえばニョロ〜と細長いイメージですが、実は昼間に物陰で休んでいる時は別人(別ナメ)のように体を丸っこく太くしています。

寝てるチャコウラナメクジ

おやすみモード

触角も完全に収納し、一見ナメクジには見えません。

この丸っこい姿がなんか癒されます。

 

夜にこっそり元気

ナメクジは夜行性で暗闇を好み昼間は人の見えるところに出てくることはほとんどないため、ナメクジを飼っていても昼間しか観察していないと育てがいの無い生き物に見えるかもしれません。

 

ですが、深夜になると別人(別ナメ)のように元気です。

夜に活動するナメクジたち

深夜のナメクジ。
ナイトビジョンモードで撮影。

暗闇の中、みんなで仲良く餌場に並んで食事している姿も良し。

ケースの壁やフタの裏に貼り付いてチルしてる姿も良し。

 

せっかく元気なナメクジたちの邪魔をしないように、部屋の明かりはつけずにこっそり観察しています。ナイトウォッチングのようで楽しいです。

 

よく食べて、よくウンチ

ナメクジはなかなかの大食いです。

無心でずっと食べている姿はなかなかかわいいです。

 

そして、当然ウンチもなかなかの量をします。

毎日こういう形のウンチが散らかっています。

ニンジンを食べたナメクジの糞

ニンジンを食べたナメクジのお便り

ナメクジとカタツムリは色素を分解できないので食べたものの色がそのままウンチの色になります。

ちゃんと消化できてるの?と思うようなウンチですが、消化してます。

色がそのまんまのため、食べているところを直接見なくても何をよく食べるのかが分かりますし、餌の与えがいがあります。

 

暗闇が好き。だが・・・

ナメクジは暗い場所を好むので、視界の近くに隠れ家(遮光するもの)を置いてやるとスーッと素直に入っていきます。

その姿は小屋に入るワンちゃんのようです。

 

が・・・たまに物陰に頭だけ突っ込んで隠れた気になって満足している場合もあれば、自分の体の陰に隠れようとしてグルンと回っている場合もあります。

こんな姿もナメクジのかわいさの一つ。

 

脈(?)のリズム

「ナメクジの言い分」という本によれば、ナメクジの脈の速さは個体の大きさによって異なりますが平均すれば人間と同じくらいだそうです。

 

0.2gのナメクジ:90.6回 /分

16.6gのナメクジ:48.8回 /分

般的な人間の大人:60~100回 /分

 

ナメクジをよく見ると動いてない時でも脈で皮膚がわずかに動いていて、その動きになんか癒されるのは人間の脈拍のリズムと似ているからなんですかね。

↓このナメクジは人間と同じくらいの速さの脈拍だと思います。

 

成長し続ける上昇志向ボディー

ナメクジは生きている限り細胞分裂を続けるため大人になってもずっと体を大きくし続けます。

うちのフタスジナメクジは10gあります。もっちりボディーがかわいいです。

計りに乗せられているナメクジ

体重測定をするナメクジ

 

高知能エリート

ナメクジは記憶力を持ち、成体は最大で2週間ほど記憶し続けるそうです。

 

記憶するだけでなく、実験でナメクジにわざと嫌な経験をさせると状況から原因を推測することもできるそうです。

 

またマダラコウラナメクジ*1は食べ物のある場所を覚えていて、食べ物が無くなるまで夜な夜なやってくるそうです。

マダラコウラナメクジの漫画

こんなこともあるかも。

 

陸のウミウシ?

分類の上でカタツムリとナメクジはともに軟体動物門 腹足綱 柄眼目に属します。

ナメクジも元はカタツムリのように殻を持っていましたが、陸上生活の中で殻が邪魔になったのか殻が退化して今のナメクジの姿になりました。

そのため一部のナメクジの体には殻のなごりがあり、日本で最もよく見られるチャコウラナメクジは背中に甲羅を持っています。

人間からの扱いは差がありますが、カタツムリとナメクジに大きな違いはありません。

 

さらに、腹足綱という大きな括りではウミウシやサザエ、アワビの仲間でもあります。

陸のウミウシだと思ってみると見方が変わるかも。

ナメクジの中でもブルー系のフタスジナメクジは海の生き物っぽい雰囲気です。

 

とりあえず生で

ナメクジはビールが好きだそうで、ナメクジ駆除のための誘因方法としてビールが使われるそうです。

が、ナメクジが溺れるほどのビールの量が必要であり量が少ないと飲むだけ飲んで帰ってしまい捕獲失敗するのだとか。

 

私はお酒はあんまり飲みませんが、ビール好きの人はナメクジに親近感を持つのではないでしょうか。

 

「どんな生き物でも」

ナメクジの赤ちゃんは目が大きく、体も透明感がありプルプルです。

「どんな生き物でも赤ちゃんはかわいい」という言葉がありますがナメクジもそうです。

一生懸命ご飯を食べる姿は特にかわいいですね。

 

↓これはフタスジナメクジの赤ちゃん。目がキラキラです。

 

以上、あんまり知られていないナメクジのかわいさを解説しました。

 

【参考文献】

足立則夫『ナメクジの言い分』

松尾亮太『考えるナメクジ ー人間をしのぐ驚異の脳機能』

宇高寛子『チャコウラさんの秘密を知りたい! ナメクジの話』

宇高寛子・著 田中寛・著『ナメクジ:おもしろ生態とかしこい防ぎ方』

【参考記事】

高校生新聞オンライン

ナメクジは成長すると賢くなる 高校生が実験で突き止めた記憶力と洞察力|高校生新聞オンライン|高校生活と進路選択を応援するお役立ちメディア

*1:近年日本で発見されるようになった外来種